取り付け時のポイント・感想
[車種名]ヴィヴィオKW3
クラッチ周辺は、 普段あまりメンテナンスする機会が少ない部分です。 しかし、 クラッチ交換の際は、 フライホイールにあるパイロットベアリングも一緒に交換するのがおすすめです。 このベアリングはエンジンと同じ回転数で動くため、 とても重要な部品です。
ベアリングの取り付けは圧入作業となります。 ベアリングの外径が取り付け穴よりわずかに大きいため、 それを押し込んで固定します。 本来であれば圧入機を使って行う作業ですが、 今回は専用工具がない場合の方法を説明します。
まず、 既存のベアリングを取り外す作業です。 基本的にベアリングを取り外す際は、 アウターリングを叩きます。 他の部分を叩くとベアリングが損傷するので注意してください。 ベアリングは非常に精密に作られているため、 少しの変形でも使用できなくなります。 再利用する可能性がある場合は特に慎重に行いましょう。
このフライホイールはスペースがあるため、 単体でベアリングを叩いて取り外しますが、 スペースがない場合は木材などを使って、 下部に十分なスペースを作ってください。
取り外しの際、 KTCの19mmソケットがベアリングのアウターリングにぴったりだったため、 専用工具の代わりに使用します。 19mmソケットをアウターリングに当てて、 少しずつ上下左右バランスよく叩き、 真っ直ぐに抜きます。 斜めになると圧入面が傷つき、 再度圧入できなくなる恐れがあるので注意しましょう。
ベアリングが外れる直前には、 音が鈍くなるので、 その時は叩く力を弱めてください。
次に、 新しいベアリングを挿入する準備です。 まず、 フライホイール側の圧入面をきれいに清掃し、 鉄粉やゴミが付着していないことを確認します。 これらがあると、 圧入面を傷つけてしまいます。 また、 新品のベアリングにはCRCなどのオイルを塗布し、 圧入時に傷を防ぎます。
挿入時は、 最初はほとんど入らないため、 アウターリングをハンマーで軽く叩き、 先端を少しだけ挿入して固定します。 その後、 19mmソケットを使い、 前後左右にバランスよく叩いて真っ直ぐに入れていきます。 途中で斜めになった場合は、 その都度修正しながら進めましょう。
ベアリングが元の位置に到達したら、 圧入作業は完了です。 最後に、 ベアリングがスムーズに回転するかを必ず確認してください。 問題がなければ、 作業は成功です。
この方法はパイロットベアリングだけでなく、 足回りのハブベアリングなどでも同様に応用できます。 圧入機がなくても、 このように圧入作業は可能です。 ぜひ挑戦してみてください!
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