ベンツ GLCクラス ステンレスフットレスト m0009760260mm |
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取り付け時のポイント・感想
フットレストの取付について、 以下に詳細を示します。 なお、 今回の取付では私の勘違いで下穴用治具板まで製作しましたが、 掲載に当たってはその辺りは割愛されてもよろしいかと思います。
先ず、 本商品の購入までの経緯について説明させて下さい。 取付対象は妻の車で、 私は納車後1週間ほどして初めて運転席にすわりました。 運転中、 左足の置き位置は狭くしっくりこない印象で足元をのぞき込みました。 なんとこの車、 AMGのくせにフットレストも付いてないじゃん!しかもこのままじゃ、 内張りがどんどん汚れていく!
そこで、 メルセデスベンツのHPやらを調べて、 本商品が販売されていることを知りました。 また、 他のサイトで取付説明書も公開されていましたので、 一通り確認した上で、 道具は全て揃えられるし、 私も産業設備を扱っておりますので機械にはそれなりに知識が有りますゆえ、 自分で取り付けられるであろうと判断しました。 ただ、 安くない車にドリルで穴をあける事については若干の抵抗と思案がございました。 その思案とは、 上記に記しました「私の勘違い」に起因します。 私は取付穴をシャーシまで貫通させて、 フットレストをシャーシに強固に固定するものだと思っていました。 あの狭くてドリルが取りまわせない環境で12個もの穴を、 しかも内4個はφ13mmもの穴を、 センタをずらさずにあけるのは、 それなりに準備をしなくては、 というものです。 ネットで調べていたら両面テープで貼り付けるだけの安価な商品もたくさん出回っていましたが、 飾りだけなら付けない方がスマートだし、 最悪自分で取付出来なければディーラーに泣きつけばよしと考え、 購入に至りました。
前置きが長くなりましたが、 取付の説明に入ります。
①取付説明書によると、 商品に添付されている型紙を「摘要車種一覧」に記載の「向き(AorB)」と「a寸法(上下位置)」を参考し、 車両の取付部に位置決めし、 テープ等で固定。 型紙の上から、 型紙に印刷されている穴あけ位置で取付穴加工。
②しかし、 私は上記の如く、 シャーシまで貫通して穴をあけなければいけないと勘違いしていたので、 この方法ではセンタがずれて取付出来なくなる可能性が高いと考えました。 また、 ディーラーではこの方法とは違い、 車種ごとに治具を用意しているだろうと考えました。 車両側へ間違った穴をあける事だけは避けたいと考え、 安全考慮で治具板を製作することにしました。
右図が治具板の図面です。 GLCの場合「向き」はB、 「a寸法」は65mmです。 治具板の位置決めがしやすいように、 「a寸法」分長くした、 言わばGLC専用の治具板を製作し、 治具板に加工した穴を頼りに下穴加工をしようと考えました。 たぶんディーラーでもこの方法だと思います。
③実際に製作した治具板が右の写真の左側です。 右側が商品に用意されていた型紙です。
治具板の方が、 下側へ「a寸法」分長く製作しました。
④左から、 治具板、 型紙、 ゴムスペーサー、 裏板、 フットレスト本体です。
⑤商品を開封した時、 新たな問題を予感。 それは、 付属のM4リベットナット(取付説明書上の品名:アンカー)が非常に長いこと。 右の写真で、 上が通常のスチール製M4リベットナット、 下がフットレストに付属のアンカー。 こんなに長いと、 ハンドナッターに取り付けできないんじゃないか?
⑥案の定、 ハンドナッターのスクリューマンドレルが短くて、 アンカーをくわえる事ができません。 この辺りが、 一般機械と車の違いかな?
⑦結局、 M4スクリューマンドレルも製作しました。 上がハンドナッター付属のもの。 下が今回製作したもの。 アンカー取付のM4ネジ部分(写真右側)を10mm長くしました。
⑧いよいよ車両への取付穴加工です。 治具板を「a寸法」分、 下側へ長く製作したので、 床に置けばそのまま位置決め完了です。
治具板にはφ3mmの穴が12カ所加工してあります。 この穴を頼りに車両側へφ3mmの下穴を加工します。 その後、 治具板を取り外し、 下穴を頼りに最上部2個と最下部2個の計4個はφ13mm、 その他はφ7mmで加工していく予定です。
⑨周りを新聞紙で養生します
⑩加工環境が狭いため、 穴あけは充電式のインパクトドライバーとL型アダプターを組み合わせて行いました。 ドリルビットの先端のテープは取付説明書で規定されている穴深さ15mmを守る目印です。
⑪φ3mmの下穴を加工した際に、 自分の「勘違い」を初めて知りました。 深さ15mmではシャーシにドリルが届きません。 取付説明書で穴深さ15mmを規定しているのはシャーシを傷つけないためのものでした。 と言うことは、 フットレストは内張りに固定すると言う事か!
内張りの下側は発泡スチロールが貼ってあるようです。 このため下穴は難なく加工できました。 これなら取付説明書通り、 型紙を使っても大丈夫です。
問題はむしろ治具板を外してからでした。 右の写真は最終の穴あけ後を撮影したもので、 加工部全面にテープが貼ってありますが、 実は下穴を加工した時点で治具板の下は何も貼ってありませんでした。 この状態で治具板を外すと、 内張りの毛羽立ちで下穴がどこか分からなくなってしまいました。 広くて明るい場所ならまだしも、 あの狭い環境では下穴の位置が見にくく、 また指で触っても判断しづらかったです。 このため、 加工面全面にテープを貼り、 もう一度治具板をセットして、 下穴用のドリルビットで加工した下穴を探す手間ができてしまいました。 治具板を使った関係で、 治具板を外さないと仕上げの大きな穴が加工できないと言う状況に陥りましたが、 型紙を使って型紙の上から下穴加工を行えば、 そのまま仕上げの大きな穴加工ができますので、 全く余分な事をしてしまいました。 ただ、 治具板のおかげで下穴加工までは至極加工しやすかったです。 次に、 下穴を頼りにφ7mmを加工するのですが、 正直内張り自体があまり頼りにはならず、 いきなりφ3mmからφ7mmではそれこそセンタがずれそうでした。 従って、 φ7mmを加工する前に、 一旦φ5mmで加工し、 その後φ7mmを加工しました。 最上部2個と最下部2個の計4個は、 φ5mmからステップドリルでφ13mmを加工しました。
⑫穴加工を全て終わり、 新聞紙を取り除くと、 右の通りとなりました。
次にアンカーを打ち込みますが、 ハンドナッターに特製のスクリューマンドレルを取り付けて、 さあ打ち込み。 ところが残念なことに、 このハンドナッターではこの長いアンカーを引き込めるたけのストロークが有りません。 このため、 打ち込んだ後、 ハンドナッターを調整して、 再度打ち込み。 更にもう一度。 結局1か所につき、 3回の打ち込みでアンカーを引き込むことができました。 全8カ所、 計24回のハンドナッターの付け外しと打ち込みを行いました。
⑭裏板を極低頭ボルトで固定して。 この裏板は厚さ2mm程度の薄板です。 4隅のフットレスト取付穴の裏側にM4ナットが溶接してあります。 このM4ナットが内張りと干渉しないように内張りにφ13mmなんていう大きな穴をあけさせているんです。 だったら、 裏板の厚さを4mmにして、 フットレスト取付用タップを直接加工しておけば、 ナットの溶接もφ13mmなんていう大きな穴もいらないのに。 もっと言うなら、 ついでに裏板固定用の極低頭ボルトも沈めておけば、 次の写真のゴムスペーサーもいらないのに。 なんか今一設計悪いなー
⑮上記、 裏板取付ボルトの干渉防止のため、 ゴムスペーサーをセットして。
⑯フットレスト本体をかぶせて、 皿ねじ4本で固定。 皿ねじは緩み防止のため、 ロックタイトを塗布。
⑰完成です!ま、 見た目はいいのですが、 幅は狭いです。
左足を置いても靴の右側が2cmほど載らない感じです。 もともと取付る部分が狭いですから仕方ないですね。 それでも満足しています。
ちなみに、 最初の新聞紙の養生から完成まで1時間15分ほど要しました。
ただどうでしょう、 少なくとも道具は絶対的に必要ですが、 ドリル加工の経験の無い方のご自身での取付はお勧め出来ないと思いました
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